今日のビール。

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志賀高原ビール ECKHARDT(エクハード)。
熟成感漂う甘い香りのビールです。
サンクトガーレンの「エル・ディアブロ」を熟成させたときに感じた濃厚な甘い香り。

口に含むと、やはり濃厚な甘みを感じる味わいです。
ただ、そこにホップの苦みもしっかりと感じるのが面白い。
なので、そこまで飲みにくくなく、少しずつ、気が付けば飲み進めている危険なビール。
これ、うまいね。

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HPより解説。
アメリカ オレゴン州ポートランドの Hair of the Dog とのコラボでうまれたビール。
これが通算5回のコラボ。そのうち3回がぼくらの工場での醸造。
仕込んだのは、SNOW MONKEY BEER LIVE 2017の際です。
12%、IBU71。
ライ麦と、ダークシュガーをつかった、スペシャルなストロング・ゴールデンエール。
アメリカのビールジャーナリズムの草分け、故 Fred Eckhardt 氏 を追悼して生まれた、Hair of the Dog の 代表的ビール "Fred" の日本版なのですが、本家の10%よりも度数がだいぶ高いです。
ホップの選択は志賀高原流。
こちらも、たぶん本家よりもだいぶホッピー。

仕込みの日、馴染みのちゃんこ屋で飲んでた際に、
「フレッドは日本通だったし、日本酒も好きだった。これはファーストネームの Eckhardt でいこう!」
と、すぐに決まりました。

熟成して魅力を増す、こういうハイアルコールのビールをつくらせたら、Hair of the Dog は、たぶん本当に世界で一番なんじゃないかな。
すでに2年4ヶ月を超える熟成を経てのリリースです。
もう十分飲み頃だと思いますが、今後の熟成も楽しみだったりもします。
蜂蜜や砂糖漬けの柑橘の皮みたいな、柔らかな甘さと香りに、ライ麦のスパイシーさが加わった複雑な味わい。
12%なりのボリュームはもちろん感じるのですが、熟成により、アルコールの角はとれ、柔らかな飲み口。
フィニッシュは、ダークシュガーの影響もあって、意外にドライだったりします。
チーズやナッツ、ドライフルーツとかはもちろん、蜂蜜を合わせるような料理にも相性いいんじゃないかと思います。

ラベルのデザインは、同じく HOTD の Monkey Claws、ADAMU に続き、SNOW MONKEY BEER LIVE でいつもお世話になっている Kamikene 氏。
このビールのコンセプトを伝えたところ、即、
「写真がいいですねえ」
との反応。
この写真に落ち着いたのですが、使用許可を取らなきゃということになりまして、それがぼくの仕事。
いろいろあったのですが、オレゴン州立大学に問い合わせて、快諾をもらいました。

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ラベルにあるこのリンクから、Fred Eckhardt 氏についての情報をご覧いただけます。
先日の Hood to Fuji の際に、一足早く、HOTD のアランに渡したのですが、彼はもちろん、その場にいたオレゴンのブルワーたちがものすごく喜んでました。
そんな偉大な人のためのビール。
時間をかけただけの出来になったと思います。

たぶん、もうつくらない特別なやつ。
この機会に、どうぞよろしくお願いします。

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これはゆっくり楽しみたいと思います。
ただ、現段階で2年4ヶ月。
この先、8年、熟成が進んでおいしくなるのだろうか?

楽しみであり、怖くもある…
さてさて、どうなることやら…



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