福岡の友人から博多からは少し離れるけど、ビールに対する「愛」がハンパない人がやっているお店があるんだというので行ってきました。

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お店の名前はCAFFE213。
大牟田の繁華街にあります。
そう、駅前ではなく、駅からは10分程度歩いたところ。
でも、そこまで来る価値のあるお店だと思います。

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樽生ビールは4種類程度。
基本は、アメリカなどのホップを効かせたビールを繋いでいるとのこと。
が、伺ったこの日の樽生ビールは、南信州のアップルホップと8 wiredのiStout、そしてサッポロ黒ラベルでした。

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ということで、はじめの一杯はSTONEのVENGEFUL SPRIT IPAを。
缶ビールですけど、けっこうレアなビールです。
パイナップルやグァバのようなトロピカルな味わいのビールだなと思ったら、原材料にパイナップルが入っていました。
面白い…

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二杯目には、普段なら絶対につながないというサッポロの黒ラベルを。
ビールを注いだ時にできた泡を一度掻き出して、あとからクリーミーな泡を載せるという二段構えで作られたビール。
そして、最適な温度調節などを開店前におなかがタプタプになるまで試行錯誤するというこだわり…
味わえば、雑味のないクリアな味わい。
ビールに対する「愛」がハンパない…とはまさにこのこと。
さすがです。

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続いていただいたのは、南信州ビールのアップルホップ。
日本のリンゴ、「富士」を使ったビールです。
ちょうど樽の最後をいただいたので、かなり濁りのあるビールになっていますが、これがまた酸味だけでなく甘みも濃厚なとてもおいしいと感じるビールでした…

基本、アメリカのビール、そしてその中でもIPAを中心につないでいるとのことですが、その中で定期的に南信州のアップルホップだけはつないでいるとのこと。

それはなぜかというと、リンゴを使ったビール、そしてその使い方のこだわりが素晴らしく、この味はアメリカのブルワリーでもまねできないからとのこと。
日本のクラフトビールをそういうスタンスで選んでいるということにびっくりしましたし、そのこだわりは面白いと思いました。

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もう一種類の樽生ビールも飲んでおこうと、8 wiredのインペリアルスタウトであるiStoutもしっかり。
濃厚な味わいですが、意外にも飲みやすいんです。
グラスもチューリップ型のグラスで、さらに少しグラスの厚みのあるものを用意。
この辺りもこだわりを感じますね。

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フードは軽いものしか扱っていないということで、ポテトチップをいただきながら、さて、次のビールをどうしようか思案していると、ボトルビールをいろいろとおすすめしてくれました。

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お店の方のおすすめに従って、まずはイギリスのソーンブリッジのウェストコーストスタイルのIPA。
当然ながら、グラスはIPAグラス。
香りの立ち上り方がうまいですね。

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ちょっと面白いビールをというリクエストに対しては、Founders BrewingのDKMLを。
アルコール度数が13%を超えるラガービールという、とても不思議なビール。

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ゆっくりといただきます。

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ビアバーですが、ワインとそしてジェラートもおすすめということで、ピスタチオとラムレーズンのジェラートをダブルで。
ちなみにジェラートは、1種類だと400円、2種類で600円、3種類だと700円です。
ピスタチオのジェラートはかなりお勧めだと思うので、それを基本に頼んでみるといいと思います。

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そして、こちらのお店のもう一つのおすすめがコーヒー。
…が、飲んでいる最中であったことと、まだ飲むのだろうと思われて、まずおすすめされたのがアイリッシュコーヒー。
生クリームのほのかな甘さとおいしいコーヒー。
そして、強いけど、強さを感じさせないバランスで加えられたウィスキー…
これ、おすすめしますけど、かなり危ないコーヒー。
この日は、これで酔いが一気に来たような気がします…

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一応、〆にはちゃんとコーヒーを出してもらいました。
店内にあるコーヒーマシンで、一杯、一杯、丁寧に入れてくれます。
ビアバーなのに店内は珈琲のいい香りが広がります。
いや、これもかなり新鮮…

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〆ようと思った矢先に、先ほど打ち抜いたアップルホップ、「富士」の次に「津軽」を繋いだということで、少しいただきました。
これ、酸味と甘みのバランスが全く違いますね。
リンゴの種類が違えば味も変わる…は頭では理解できていても、味わいとして認識したことはなかったので、面白かったです。

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もともとはタバコ屋さんだったのをカフェにしたようです。
クラフトビールのほかに、ジェラートやコーヒー、そしてワインなんかもおすすめのお店。

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カウンター席とテーブル席。
クラフトビールを飲みに来たのであれば、カウンター席でクラフトビールについていろいろ話を聞きながらおすすめのビールを飲むのがいいと思います。


正直、万人受けするお店ではないことはちゃんと記載しておかなくてはいけないと思いますが、クラフトビールの味を追求する人にとっては、かなり刺さるお店だと思います。
いろいろと理屈があるということを楽しめれば、ここは本当に面白い。
ということで、来月、そして再来月…そう、自分が福岡に来るときには必ずここに来たいと思います。

ちなみに、お店が開くのは夜8時。
そして、大牟田駅発福岡天神駅行きの最終列車は夜10時30分ごろです。
地元の方でなければ、大牟田に宿をとって、時間を気にすることなくこちらのお店に伺ったほうがいいと思います。
自分も夜8時から2時間くらい飲めればいいかなと思っていたのですが、気が付けば深夜の1時30分…
ほんと楽しい時間を過ごしました。

ビールに対する「愛」を感じるこちらのお店。
おすすめです。

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