今日のビール。

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シエラネバダ セレブレーション フレッシュホップIPA。
香りは柑橘系の香りと草っぽい香りが混ざり合う香りです。
見た目の色合いから想像するカラメルっぽい香りも少々といったところでしょうか?
口に含むと、滲みるような苦みを感じます。
ベリー系の味わいも感じる複雑な味わいのビール。
おもしろいなぁ。

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1981年より毎年醸造される、Sierra Nevada初のIPA。
ブリュワーが自ら選んだホップをふんだんに使用したこのビールは、アメリカンクラフトビールの歴史の中でも最初期のアメリカンスタイルIPAの1つと言えるだろう。
Celebration Aleは1981年10月に創業者が冬の季節限定ビールとして醸造を開始し、1983年から現在に至るまではレシピを全く変更していない。
すなわち、30年以上経った今でも昔と変わらない味わいを生み出しているのである。
ホップには厳選されたChinook、Cascade、Centennialが使われる。
それも単なるホップではなくフレッシュホップ(乾燥させた、採れてから7日以内のホップ)だ。
乾燥しているかどうかやホール・ホップかペレット・ホップかどうか等によって差はあれ、ホップというものは時間経過によって鮮度が落ちて本来のキャラクターが失われていくものである。
そこで可能な限り新鮮なホップを手に入れてビールに使う事で生々しいフレイバーを特徴とするビールを造り出したのである。
今でこそホップフレイバーが前面に出たビールは当然のように受け入れられているが、1980年代前半にこのような強烈な味わいを演出したのは衝撃的な事である。
グラスに注ぐと深いアンバー色にクリーミーなベージュ色のヘッド。
香りは強烈な松とシトラスにモルト、かすかにスパイシー。
味わいはビターなグレープフルーツ、松、モルト、ほのかにタンジェリンの甘み。
フィニッシュはドライでビター。
特筆すべきはホップとモルトの例外的なまでのバランスの良さで、ホップフレイバーが存分に楽しめながらも飲み疲れしないまろやかさを持つ。
このビールが冬のホリデーシーズンにおける楽しみの1つに加わることは間違いない。
グラスを傾け、Celebration Aleという名の祝福を享受しよう。

この面白い味わいは、最初期のアメリカンスタイルIPAの一つなんですね。
いやはや、フレッシュホップって、その生っぽさから好みがわかれると思います。
でも、このビール、個人的には好みのビールです。

満足。